関市は、日本列島の中央部、岐阜県の中南部にあって、鵜飼と清流で名高い長良川中流に位置し、日本を代表する刃物の生産都市として繁栄しています。関市における刃物工業の歴史は780余年前にさかのぼります。
関市に刀鍛冶が誕生したのは鎌倉時代。刀祖・元重がこの地に移り住み、刀鍛冶を始めたといわれています。
良質な焼刃土と炉に使う松炭、良質な水、そして長良川と津保川の水運。刀鍛冶にとって理想的な風土条件を備えたこの土地に、いつしか多くの刀匠が集まりました。室町時代には刀匠も300人を超え、「折れず曲がらずよく切れる」...