『花筏』
桜の花びらが次々に流れ落ちるように舞う光景が浮かんだ。ああ、あの時の桜だ。吉野で見た桜。今度の春にはもう一度吉野に行って、あの桜を一人で見ていようと思う。そうだ。満子と、吉野で花筏に乗ろう。そしてまた、長い長いキスをしよう。…たとえ許されなくても、心のままに生きたい。無数の桜の花びらが空を舞うように押し寄せる、強くて、そしてはかない愛の物語。
発行/文芸社 四六並・220頁
定価/1,320円
池永良介
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